国内女子ゴルフツアーの楽天スーパー・レディースが29日、兵庫・東急グランドオークGC(6568ヤード、パー72)で開幕する。東京オリンピック(五輪)代表の稲見萌寧(21=都築電気)は五輪本番(8月4~7日、埼玉・霞ケ関CC)前最後のツアー出場で、28日のプロアマ戦後、公式会見に出席した。

稲見は23日の五輪開会式に「その日の朝に“出た方がいいかな”と思って」急きょ参加を決めた。開催コースの視察ラウンドは翌24日と25日にハーフずつ行った。「男子はすごくスコアが出るんだろうな、と思いました」と感じたという。女子としては「回った時はグリーンがすごくやわらかくて、これなら(1日)6、7アンダーもあると思いました。でも、グリーンはもっと硬くなるだろうし、そうなると…。(パー4で)400ヤードを切るホールが少ないし、グリーンのアンジュレーションもある。ミドルアイアンのショットは難しくなるんじゃ」と感想を語った。

大敵として挙げたのは暑さだ。「回った時で36度ぐらいあった。日陰も少なく、湿気もある。芝生の照り返しというのか、下からモワ~ッと来る。日傘をさして、氷のうを持って回りましたから」と話した。

29日が22歳の誕生日になる。今大会と五輪でも目標として「今週は(スポンサー契約を結ぶ楽天の)ホステス大会なので、順位うんぬんより大会を盛り上げるプレーをしたい。五輪は無観客ですけど、テレビで見ている方がその場で立ち上がって応援してくれるようなプレーを見せたいです」と話した。