海外遠征から帰国3戦目の渋野日向子(22=サントリー)が通算7アンダー、ホールアウト時点で27位で競技を終えた。

最終日は71。8番で2メートルのバーディーチャンスをミスパットで外すまでは3バーディー、ノーボギー。しかし、その後は9番パー4でアプローチが寄らず、4メートルから3パットしてダブルボギーを喫するなど、流れが悪くなってしまった。

だが、全体的には満足度の高い3日間だったようだ。「最近の3試合でショットが一番安定していたと思う。もう少しスコアを伸ばしたかったけど、パットが入らない中で集中を切らさずにできたことも良かった」と話した。

この日は岡山・作陽高の1年後輩で“レナゴン”こと石川怜奈とツアーで初めて同組で回った。19年に石川がプロテストに合格してから「ツアーで一緒に回ろう」と話していた“約束”がかない、同時にこの日の目標も1つ達成した。

「石川怜奈より1度でも飛ばすこと」。自身は今年に入り、トップの位置を位置を浅くして、ショットの精度向上を狙ったスイング改造に取り組んだ。スイングの習熟度が増し、1度は落ちた飛距離が戻ってきた手応えがあり、飛ばし屋の後輩相手に試したかった。「ほとんど負けてましたけど、最終18番で初めて勝てました」。同じ6アンダーからスタートし、スコアも2打負けたが、目標達成を素直に喜んだ。

次戦は19年に制したメジャー・AIG全英女子オープン(8月19日開幕、カーヌスティーGL)。予選落ちした昨年大会より「いい状態では臨めると思う。優勝争いとかできなくても、今の自分のゴルフをすれば、予選通過はできると思います」と笑顔で3日間を締めくくった。