高校男子は第1日首位の香川西が、通算15アンダーで悲願の初優勝を飾った。女子は首位に2打差3位から出た埼玉栄が、同11アンダーで9年ぶり4度目の優勝を逆転で果たした。中学男子は日章学園(宮崎)、女子は沖学園(福岡)が優勝した。

香川西は2年生の田村軍馬(ぐんま)が通算13アンダーをマークして、2位の日本ウェルネス(茨城)に9打差をつける圧勝劇を演じた。第1日68、最終日は自己ベストの63で13バーディー、ノーボギーという完璧な内容。しかも、この日の上がり3ホールで3連続バーディーという最高の締めくくりに「チャンスに決められた。勝ちたい気持ちを持って、チームに貢献できて良かった」と笑った。

先週の日本ジュニアは第2日予選落ちで「すごく調子が悪かった」。それを中村浩司監督(50)からのコースマネジメント指導、スイング修正で克服した。「2日間メリハリをつけてプレーできた。全体的に良い流れでスコアが出せた」と振り返った。

消防士の父・勇気さん(49)から「軍隊の馬のように、たくましく、強くなるように」との思いを込めて名付けられた。ゴルフ歴は11年目で165センチ、68キロの体は発展途上。「(27日からの)個人戦も流れを止めずに、気を引き締めて行く」。目標は、もちろん、団体、個人の2冠獲得だ。

◆上位最終成績

<高校男子>

【1位】香川西417=210・207(古瀬67・73、田村68・63、山本75・71、垂水75・75)

【2位】日本ウエルネス(茨城)426=214・212

【3位】滝川二(兵庫)427=213・214

<高校女子>

【1位】埼玉栄421=213・208(中澤75・72、高野70・69、大郷71・67金子72・82)

【2位】ルネサンス(茨城)424=211・213

【3位】滝川二(兵庫)426=211・215

<中学男子>

【1位】日章学園(宮崎)450=225・225(渋谷82・81、長崎74・74、岡村72・70、佐々木79・87)

【2位】明大中野(東京)453=234・219

【3位】埼玉栄(埼玉)470=231・239

<中学女子>

【1位】沖学園(福岡)439=215・224(藤本72・72、左73・74、横尾80・78、叶70・79)

【2位】共立女二(東京)448=226・222

【3位】埼玉栄(埼玉)462=238・224

(注)順位は各校各日4人中上位3人の合計による。