高校男子は第1日首位の香川西が、通算15アンダーで悲願の初優勝を飾った。女子は首位に2打差3位から出た埼玉栄が、同11アンダーで9年ぶり4度目の優勝を逆転で果たした。中学男子は日章学園(宮崎)、女子は沖学園(福岡)が優勝した。

埼玉栄は昨冬の団体特別大会に続く全国制覇。最終日は、2年生の大郷光瑠(だいごう・ひかる)が5アンダーで貢献した。8番パー4で11メートルの下りスライスのバーディーパットを沈め、流れに乗った。「タッチを合わせただけで入った。それまで耐えるゴルフをしていたが、気分が晴れた」。前半3バーディー、1ボギーだったが、後半は5バーディー、2ボギーと勢いを見せた。

「(中澤)瑠来(るな)先輩が最後の団体戦だったので優勝したかった」。そして、自身でチームを引っ張り、諦めずにプレーした結果、逆転優勝という最高のゴールが待っていた。中澤が後輩の気持ちを聞いて「泣いちゃいます」と言う心の通ったチーム。大郷は「来年も優勝目指して頑張りたい」と、早くも連覇を誓っていた。

◆上位最終成績

<高校男子>

【1位】香川西417=210・207(古瀬67・73、田村68・63、山本75・71、垂水75・75)

【2位】日本ウエルネス(茨城)426=214・212

【3位】滝川二(兵庫)427=213・214

<高校女子>

【1位】埼玉栄421=213・208(中澤75・72、高野70・69、大郷71・67金子72・82)

【2位】ルネサンス(茨城)424=211・213

【3位】滝川二(兵庫)426=211・215

<中学男子>

【1位】日章学園(宮崎)450=225・225(渋谷82・81、長崎74・74、岡村72・70、佐々木79・87)

【2位】明大中野(東京)453=234・219

【3位】埼玉栄(埼玉)470=231・239

<中学女子>

【1位】沖学園(福岡)439=215・224(藤本72・72、左73・74、横尾80・78、叶70・79)

【2位】共立女二(東京)448=226・222

【3位】埼玉栄(埼玉)462=238・224

(注)順位は各校各日4人中上位3人の合計による。