第1ラウンドは濃霧による視界不良のため、午後12時56分に中断。午前組で回った日大2年のアマチュア杉浦悠太(19)が、5バーディー、2ボギーの68で首位と1打差の3位につけた。

スタートの1番パー4で第2打をピン1メートルにつけバーディー発進。6番パー5でもバーディーを奪い、前半を33で折り返すと、後半も3バーディー、2ボギーとスコアをまとめ、3アンダーで終えた。

5月のダイヤモンド・カップ(相模原)でも第1日に首位発進したアマの実力者は「3アンダーを目標にしていたので、そのスコアを出せて良かった。ピンをねらうアイアンが良くてチャンスにつくことが多く、バーディーが取れた」と笑顔で振り返った。

日本ゴルフ協会のナショナルチームに選ばれ、畑岡奈紗や金谷拓実らを育てたガレス・ジョーンズ・ヘッドコーチの指導で、大会前のコースのチェックを入念に行い、好スコアに結び付けた。

フジサンケイ・クラシックは初出場で、会場の富士桜コースも昨年1度回ったのみ。それでも大会前の練習ラウンドで2色のペンを持ち、グリーン周りを中心に入念に傾斜や打ってはいけないところを○×や赤色でチェック。「6番パー5で、ラインの難しくない上りの4メートルにつけバーディーが取れた」としてやったりの表情で話した。

大学2年だが、アマNO・1と言われる中島啓太や、河本力らとプロツアーでも活躍。ダイヤモンド・カップでは優勝争いにも顔を出した。「初めて優勝争いをして最終組の近くで回って、いつもと違う雰囲気にやられた」と悔しい経験も積んだ。今回の大会は石川遼が主宰するアマチュア大会に優勝したことで、主催者推薦で出場。「石川さんのおかげでプロのトーナメントにたくさん出場できているので感謝しかない」と話す。

将来の目標を「マスターズでの優勝」と話す杉浦は、第2ラウンド以降へ向け「初日に上位にいることは多いが、そこからがうまくいかない。明日も60台で回ることを目標に、難しいコースなので安全にいきたい」と話していた。