年間成績上位30人によるシーズン最終戦に、歴代2位となる8年連続で出場資格を得た松山英樹(28=LEXUS)は、1バーディー、5ボギー、1トリプルボギーの77でホールアウトした。

今大会は前週までに獲得した年間ポイントに応じ、スタート時点でスコア差がつくハンディキャップマッチ。年間22位で進んだ松山は、1アンダーからのスタートだったため、6オーバーとなった。年間1位のパトリック・カントレー(米国)とはスタート時点で9打差ある中で、ホールアウト時点で最下位の30位となっている。

前半からバーディーなし、4ボギーと苦しい展開だった。8、9番を連続ボギーとして折り返すと、10番パー4では痛恨のトリプルボギーをたたいた。ティーショットを左に曲げると、第3、4打を木に当てるなどショットが乱れた。悪い流れは止まらず、カラーからの第5打を含めてパターでも3打を要した。

13番パー4で、第2打を2メートルにつけ、ようやく最初のバーディーを奪った。だがこれがこの日唯一のバーディーで、15番パー3ではボギーを重ねた。フェアウエーキープ率は42・86%、パーオン率に至っては38・89%と低水準。持ち前のショットが安定感を欠いた。

ホールアウト後は「何もいいところはなかった」と、悔しさを押し殺して話した。左に曲げたトリプルボギーの10番以外、ティーショットを右に曲げる場面が多かったことについては「ちょっと分からないです。そこら辺も含めて、ちょっと疲れがあるのかなとは思います」と話した。

それでも最近は苦しむことが多かった、グリーン上の距離感が良かった点を指摘されると「そうですね、そこは。まあ、スコアがスコアなので、そんなことを考えられる感じでゴルフはしていなかったですけど」と話し、苦笑いを浮かべた。バーディーを奪った13番以降についても「いいと思ったら、すぐ悪くなったり。そういうのが今日はずっとあった。いいショットの後は絶対に悪いショット、みたいな感じが続いた。最後の方は、いいショットが2回続いて悪いショットが出るという感じだったので、それがスコアにそのままつながっているなという感じです」と、淡々と振り返った。第2ラウンド以降に向けては「少しでも。まあ順位はなかなか上げることは難しいところですけど、一つ一つ、来シーズンにつながるように、明日からもやっていきたいなと思います」と、必死に前を向いていた。