石川遼(29=CASIO)が通算18度目の優勝に王手をかけた。第2ラウンド(R)の残りと第3Rが行われ、首位から出た石川は第3Rを4バーディー、1ボギーの68で回り、通算8アンダーの205で単独トップに立った。

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前週1打差で優勝を逃した石川に再び優勝チャンスが巡ってきた。濃霧による視界不良で1時間半スタートが遅れ、大雨によるコンディション不良と2度の中断も苦にせず、スコアを伸ばした。前半はティーショットをすべてフェアウエーに乗せ3バーディー。雨が強くなった後半も1バーディー、1ボギーとまとめ高い技術を見せつけた。

それでも「(コースの)状況が変わる中で、自分の技術を当て込んでいるだけなので、なかなか一喜一憂ができない」と厳しい評価。スイング改造などに取り組み、雨で体が冷え込んでも「感覚が狂うから」とあえてレインウエアを着ず、ポロシャツ1枚で通すこだわりようだ。

09、10年と10代で連覇した大会で3度目の優勝を目指す。「あの頃とゴルフに対する考えも向き合い方も違う」という石川は、最終日を「自分との闘い」と言い切った。