日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(9月9日~12日、茨城・静ヒルズCC)の開幕前日会見が8日、行われ、コースセッティングを担当した国内通算8勝の山崎千佳代氏(57)が攻略のポイントなどを語り、最終日のセッティングについて「ちょっとドラマチックな、選手にとっては難しいロケーションになってくる」と予告した。

-予想スコアは

先ほどもお話しした通り、トップクラスの選手は1日、4~5つくらい4日間かけて16~20バーディーを獲っていくチャンスはあると思うので、そこでいかに取りこぼさないかを考えると、15アンダー前後の優勝争いになってくるのかなと今は思っています。

-今年のプロテストでこのコースが使われた際は18アンダーまで出ていた。その数字は意識した?

山崎 全くないです。距離の設定であったりとか、ホールロケーションも変わりますし、時期が違うのもありますが、ラフの長さとかそういうところもあるので。全く別の感じでは捉えています。参考には当然させていただいた部分もあるんですけど。

-この大会のセッティングは長年、岡本綾子さんがやっていた。バトンタッチする形となったがプレッシャーなどは

山崎 プレッシャーはかなりかかっています。引き継がせていただいた時から重責を感じていますし、岡本さんが長年この大会をセッティングされてきて、私は2年前から研修という形で下見の時から岡本さんについて学ばせてもらったんですけど、短い期間ですけど、本当に1回、1回細かいアドバイスをいただいて、それを少しでも生かせるように。また、ちょっとメールをさせてもらったりとかしてアドバイスもいただいたりしたので。ここまで3年前からセッティングの仕事をさせてもらっていますが、特に公式戦、岡本さんから引き継がせていただいたということで、月曜日にコースを歩いて回って、ホールロケーションを決めてきたんですけど、正直ちょっと他の試合とは違った緊張感はありました。

-岡本さんの言葉で印象に残っていることは

山崎 具体的な言葉ではないですが、下見をされている姿とか、大会に入ってからのホールロケーションを決める形、そこに至るまでの視野がとても広いので。単純に決めてとかではなく、今回は無観客ですが、ギャラリーのみなさんに対しての見せ方、テレビの映り方とか、ギャラリーの導線とか、事細かにトータルして、360度見回してセッティングをされている。言葉は少ないですが、そういったことをコースの方と話されている姿をそばで拝見できて、私の中でも大事にしていきたいと。基本的な部分で学ばせていただきました。