女子ゴルフの渋野日向子(22=サントリー)が8日、約1カ月ぶりの国内復帰戦となる日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(9月9日~12日、茨城・静ヒルズCC)の開幕前日会見に臨み、意気込みなどを語った。7月末の楽天スーパー・レディース出場後、AIG全英女子オープン出場へ向けて渡英。7日まで自主隔離期間を過ごしており、ぶっつけ本番での優勝を狙う。会見での主な一問一答は以下の通り。

-大会へ向けて

渋野 練習ラウンドが(8日のハーフのみで)18ホールできなかった分、かなり調整不足かなと思いますけど、予選2日で合わせられるようにしたいなと思います。コースは距離も長くてフェアウエーも狭く感じました。ラフも長いので、入るところによっては本当に打ちにくいところもある。なるべくフェアウエーキープできるようにしたいのと、グリーンもアンジュレーションがすごくて仕上がっていました。なかなか2週間隔離で調整ができなかったですが、体調もいいですし、全英でもすごく良いゴルフができたところもあったので。それをしっかり復習して、臨んでいくという感じです。

-大会での目標は

渋野 目標を設定できるほどの余裕はないですけど、今大会は(国内メジャーで)大きな試合なので、4日間戦えるように予選を最低限通れるように。難しいセッティングで、ラフからのアプローチなども試されてくる。そこにいった時に自分がどうできるか、1打1打やっていきたい。

-今大会は国内メジャー

渋野 大きな大会なので力が入りますけど、今の時点ではそんなにメジャーに対して目を向けているわけではなくて、1試合1試合を大事にしている感じなので、特に変わった感じはないですね。

-自主隔離期間の過ごし方

渋野 イギリスから帰ってきて、ホテル隔離が3日間、それが終わって約2週間、実家で過ごしていました。鳥かごみたいなもの(ネット)があるので、それで打ったりとか、トレーニングをオンラインでやったりとかしていました。

-今後のツアー生活を踏まえての目標は

渋野 この試合以降は日本の試合でしっかりいろんなことを試して、挑戦して、結果も残せるように頑張りたいです。12月の(米ツアー参戦へ向けた)Qスクールへ向けて、この試合から徐々にそこに合わせていけたら。

-鳥かごについて。どんなものなのか

渋野 父がつくってくれたネットです。マットを敷いて、そこに向かって打つという感じ。隔離期間を過ごすことが増えたので、今年から使っています。プレハブみたいなところの中にあって、雨が降っても大丈夫です。

-鳥かごでどんなことをしている?

渋野 試合になるとスイングがどうしても速くなってしまうというのがあって、それがミスにつながったというのもあったので。ゆったりめにトップまで上げて振るとか、フルスイングする練習とか。特に変わったことはしていないです。トレーーニングもトレーナーさんにいただいていた器具をつかってやっていたものをやったり、実家の父のバーベルとかでトレーニングをしたりとか。15キロくらいかな。重りをつけて、ジャンプしたり、デッドリフトとかをしていました。

-そのほかに実家でやったこと

渋野 アニメを1日、2日とかで全部見ました。「転生したらスライムだった件」です。ネットフリックスで見ちゃいました。ゴルフの練習もしながら、結構ゆっくり過ごしていましたね。

-ここから日本ツアーでの戦いとなるが、楽しみなことは

渋野 寝ることですかね。私は海外でも意外と寝れますね。どこでも寝られる。寝ることに関して苦はないです。

-今回は無観客だが配信もある。これを見てほしいという点は

渋野 特に仕上がっている感じでもないので思い浮かばないですけど、映像でも見て分かるようなラフの長さだと思うので、そういうところでどんなショットを打っているのか、どんなことを考えているのかを見ていただけたら。

-米ツアーのQスクールへ向けて、9月からのツアーの中でどこを上げたい?

渋野 最近は連続ボギーやダブルボギーを打つ回数も多くなってきて、そこで差を感じるし、パー5でどれだけバーディーをとれるか、ショートアイアンでどれだけチャンスにつけられるか。しっかりこの3カ月でフォーカスしてやっていけたらいいなと思うので。試合をしながらドライバーの飛距離アップをできたらいいなと思います。

-それはその後の米ツアー参戦を見据えた上で?

渋野 何試合も米ツアーの試合に出させてもらって、すごくいろんなところに差を感じましたし、何が足りないのかを吸収して身につけなきゃという感じ。時間はかかりますけど、それをやっている感じです。