西郷真央(19=大東建託)が、5バーディー、2ボギーの69で回り、3アンダーでホールアウトした。ホールアウト時点で、4アンダーで首位の浜田茉優と1打差につけている。

この日はアイアンショットがさえた。インコースの前半は、10番パー5でボギー発進となったが、15番パー3は7番アイアンで放ったティーショットを30センチにつけて最初のバーディー。さらに2つ伸ばして折り返すと、後半は1番パー4で9番アイアンで放った第2打を80センチ、3番パー3は7番アイアンで放ったティーショットを30センチと、ピタリとつけてバーディーを奪った。

ホールアウト後は「アイアンショットがイメージ通りの球が打てていたので、そこでスコアにつながったと思う」と、アイアンショットの好感触を口にした。そのアイアンショットにつなげるドライバーショットについても「去年までは良くなかったけど、今年に入ってから安定し始めた。アイアンショットが得意なので(良い)アイアンショットが打てるような(ドライバーの)ティーショットをしたいと思っている。今年に関しては(ドライバーの)ティーショットの練習量も増えているので、苦手意識がなくなった」と、技術も調子も上向きの実感がある。

前週は休養に充ててツアーは欠場した。「先週の最初の2日間はクラブを握らず、しっかりとお休みをして、完全に体力を回復させて、そこから水曜日と土曜日にトレーニング。あとの日はショットの練習、調整しました」。師匠の「ジャンボ」こと尾崎将司とも顔を合わせた。東京五輪(オリンピック)開催中にも訪れており、その際に授かった「しっかりと休めるところは休んで、ちゃんと自分で考えてやるように」とのアドバイスを実践した形だ。

さらに「自分の気持ち的には『まだまだいける』という感覚はあるんですけど、やっぱり連戦で自分の思うような体の動きができなくなってくる。自分の体の調子に耳を傾けて、しっかりと休みを取る時は取るというふうにしています」と続けた。2日間の完全休養日は、外出せず「昼間まで寝ていました」。さらに愛犬と過ごすに時間を増やし、心身ともに癒やされたという。

昨年と統合されたプロ1シーズン目の今季は、すでにツアー6位となる、13度のトップ10入りを果たしている。それでも初優勝には届いていないが「もちろん優勝したという思いは常にあるんですけど、そこを意識しながらプレーするというよりは、しっかりと目の前のやるべきことを考えて、その結果、優勝できればいいなと思っています」と、気負うことなく話した。