16位から出た原英莉花(22=日本通運)が、6つ伸ばして2位に浮上した。8バーディー、2ボギーの66で回り、通算8アンダー、136。

完全優勝した昨年11月のJLPGAツアー選手権リコー杯以来、今年初の最終日最終組となった。昨年は秋以降に2勝と、一足早く得意の季節に入った東北で本領発揮。13アンダーの西村優菜とは5打差だが、独走の首位を追う1番手につけ、逆転を狙う。

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終盤14番から4連続バーディーを奪い、原英が最終日の爆発を予感させる猛チャージを見せた。16番パー4は8メートルのパットを決めるなど、得意のショットに加え、グリーン上もさえた。約10カ月ぶりの最終日最終組に「今の調子なら、しっかりとピンを狙ったショットを打てる。あとはパッティング次第」と、自信も戻った。「万華鏡柄っていうのかな? 好きな色だしテンションが上がった」という、茶色で遠目にはヒョウ柄にも見える攻めた服装同様、プレーも攻め続けた。

この日は前日より約6度も気温が下がり、得意の秋の気配が漂った。「暑いよりは涼しい方が好き」と、昨年は10、11月の国内メジャー2戦で優勝。次週はその一方の日本女子オープンが控えるが「大きな大会に調子を上げて行きたい」。逆転優勝はあきらめない。