女子ゴルフで今季最多8勝の稲見萌寧(22=都築電気)が原因不明の左手甲の痛みに悩まされていることを明かした。28日、国内メジャー、日本女子オープン(9月30日~10月3日、栃木・烏山城CC)の開幕前会見に出席。8月下旬あたりから「原因は分からないけど、(痛めたのは)筋とかだと思う」と左手甲に痛みを感じるようになったといい、休養として欠場した先週大会期間も患部を入念にケア。「完治はしていないけど、良くなってはきている」とやや不安を残したまま国内メジャーへと臨むことになった。

この日はプロアマ大会でプレー後、同コース内で行われた東京五輪銀メダル獲得に伴う報奨金授与式にも出席。五輪ウエアに着替えて銀メダルを首から下げて登壇し、日本ゴルフ協会と日本女子プロゴルフ協会から各500万円ずつ、計1000万円の目録を受け取った。

このほか、日本オリンピック委員会からも200万円が贈られる予定。JGAの報奨金には一般ゴルフファンからの寄付金も含まれており、稲見は「今日初めて聞いたのですが、たくさんの方が応援してくださったことはうれしいです」と話した。

さらなるゴルフ界の発展に向けた自覚も強まっており「この名誉に恥じないよう、これからプロを目指すジュニアの子やゴルフを知らない子たちにも楽しさを伝えられるようにしていきたい」と語った。

今大会でも予選ラウンドは渋野日向子、原英莉花と同組という注目組に入った。有観客開催のため、多くのギャラリーの声援を浴びることも予想される。「ものすごく大好きな先輩2人といいペアリングで回れる」と笑顔をみせ「久々の有観客開催で、みなさんの前で良いゴルフができるように頑張りたい」と意気込んだ。【松尾幸之介】