国内女子ゴルフツアーのマスターズGCレディースが21日、兵庫・マスターズGC(6571ヤード、パー72)で開幕する。前週優勝の古江彩佳(21=富士通)は20日、プロアマ戦に出場後に会見。来季米ツアー参戦をかけ、12月の最終QT(最終予選会)にエントリーしたことを明かした。

古江は決断に至った経緯を「まず自分にファイナル(最終予選会)の資格があったこと。今しかないかも、と思った。お母さんから、李知姫さんらに“行くなら若いうちの方がいい”と言われた話を聞いて、挑戦するなら少しでも若い方がいいかなと思った」と説明。8月9日時点の世界ランク75位位内で最終予選会からの出場資格があり、米国時間12日の締め切り直前にエントリーした。

もっとも合格した場合、来季を米ツアー一本に絞るかどうかも未定。「日本でずっとやっていきたいという気持ちは今もあります」と語り、場合によっては日米両ツアーを行き来する“ダブル参戦”の可能性もあるという。

元来国内志向が強く、19年秋のプロ転向直後のオフには「海外挑戦はあまり興味がないです」などと話していた。今回の“変心”には、メジャーで結果を残したことも影響。初メジャーの昨年12月全米女子オープンは予選落ちしたが、7月のエビアン選手権4位、8月AIG全英女子オープン20位。現地では笹生優花やエビアン選手権で優勝したミンジ・リーから「おいでよ」と誘われた。「それが決め手ではないけど、刺激にはなりました」という。

最終予選会は12月2~5日にアラバマ州マグノリアグローブ、9~12日に同州ハイランドオークスGCを各4ラウンド72ホールずつプレーし、計8日間144ホール・ストロークプレーで順位を競い、上位45位タイまでが来季の出場権を獲得する。