女子ゴルフの国内ツアーで今季8勝、賞金ランキング首位の稲見萌寧(22=都築電気)が、次戦の樋口久子三菱電機レディース(10月29~31日)を欠場することが26日、分かった。関係者が明かした。稲見は24日まで行われた、延田グループ・マスターズGCレディース最終日を腰痛のため棄権。関係者によると、次戦の欠場理由も「腰痛のため」という。回復具合を見て、2戦後のTOTOジャパンクラシック(11月4~7日、滋賀・瀬田GC北C)以降の出場可否を判断する。

稲見は前週の延田グループ・マスターズGCレディースは、第3日終了時点で10位につけていた。だが最終日のスタート前に棄権。「朝起きて動けなかったです。最初の2日間はまだ痛み止めが効いていたけど、昨日(第3日)から痛み止めも効かなくなって、だんだん悪化して…」と涙ながらに、腰痛が悪化していったことを説明していた。

前週は棄権、今週は欠場により2戦連続で賞金が0円になることになる。今週の優勝賞金は1440万円。現在2連勝中と絶好調な、賞金ランキング2位古江彩佳との今季獲得賞金差は2208万9074円だけに、古江が3戦連続優勝しても逆転されることはない。ただし、2戦後のTOTOジャパンクラシックは、優勝賞金が3300万円と高額。残り5戦となった、賞金女王争いのカギを握る一戦も控える。一時の勢いから、稲見の独走の雰囲気もあった賞金女王争いが、混沌(こんとん)としてきた。