黄金世代の原英莉花(22=日本通運)が通算17アンダーで、20-21年シーズン3勝目を挙げた。

後続に2打差をつけて首位スタートから68をマーク。同組の柏原明日架(25)と首位で並んで迎えた終盤17番パー5でイーグルを奪い、勝負を決めた。19年のツアー初優勝から3年連続優勝となった。

優勝会見では「もう幸せです。うれしい」と笑みがこぼれた。優勝を決めた瞬間について「ゴルフを続けてきて良かった。幸せだなと思った。ずっと1年間、すごい苦しくて。思うように運べなくて、体が痛かったり、いろいろ悩みましたが、優勝にたどり着けたかと思ってうれしかった」と振り返った。優勝を決めた瞬間も涙を流したが、優勝会見でも苦しかった時期について触れると、涙をぬぐった。

17番パー5で8メートルのイーグルパットを決めて、思わず何度も右手でガッツポーズした。「ティーショットを右に曲げてしまって、あと1歩で池だったのですが、運良く打てるところにあって。しっかりバーディーを取りたいと思いましたが、まさかのイーグルで良かったです。バック9(後半9ホール)が大事なのは分かっていて、さらに残り4つが大事だなと思っていた。17番のロングだなと思って。じっと待ちました」と明かした。

同じ黄金世代の渋野日向子は米ツアー最終予選会(Qシリーズ)に臨む。「しぶこに『待ってるよ』と言われちゃいましたんで。私も実力と相談して。向こうに行くにも体制を整えないといけないし。でも、やっぱり向こうで若いうちに戦いたい気持ちはある。海外で挑戦できるように頑張りたいです」と話した。

苦しいシーズンを過ごす中で、ダンスの動画などを見てリフレッシュすることもあったという。「ダンスの動画を見るのが好きで。K-POPと、King&Princeとか見ますね。トレーニングの時に鏡があってたまに(ダンスを)やるけど、ダメだこりゃって。実力がない」と苦笑い。そのほか、イ・ボミなどのゴルフ動画を見たりしていたという。優勝するまで断酒していたことも明かした。「(次週大会開催地の)宮崎で飲めるのがうれしい。何でも大丈夫ですが、ウイスキーかな」と楽しみにしている。

大会前に師匠の尾崎将司の自宅を訪れ、助言を求めた。「(ダボが多いとの指摘は)的確でしたよね。今年、ずっとふがいないと思われていると思うので、2連勝くらいで報告できるといいです」。次週大会も優勝を目指す。