賞金ランク1位稲見萌寧(22=都築電気)と同2位古江彩佳(21=富士通)が同じ通算8アンダー、19位で終わり、賞金女王争いは「約1700万円差」と変わらぬまま、25日開幕の最終戦JLPGAツアー選手権リコー杯(宮崎CC)に持ち越された。

稲見は25位から出て68。古江に追いつき、賞金差を縮められるのを防いだ形となった。過去出場2戦とも予選落ちのコースで、開幕前日のプロアマ戦欠場の原因となった腰痛を抱えながら4日間戦えた理由を「昨年までと比べて、パットが良くなっている。そこに助けられた」と説明した。

優勝賞金3000万円の最終戦で古江が優勝しても「2人までの2位タイ(賞金1500万円)」なら女王となる。絶対的優位に変わりはない。「出遅れないようにして少しずつ伸ばして上位にいれたら」と話した。

一方、古江は12位から出て70とスコアを伸ばしきれなかった。最終戦での逆転戴冠には「単独2位(賞金1800万円)以上」が絶対条件で、稲見の結果を待つしかなく、不利な状況に変わりはない。「やるしかない立場。強い気持ちでプレーしたい。そこ(単独2位以上)しかないと考える方が楽かも」。最終戦は出場選手40人、1組2人でプレー。賞金ランク順にペアリングが組まれるため、第1日は稲見との“タイマン対決”だ。相手を意識するのでなく「ゴルフを楽しめたらいいです」と平常心を強調した。