国内男子ゴルフツアーの今季賞金シード選手が決まるカシオワールドオープンは25日、高知・Kochi黒潮CC(7335ヤード、パー72)で開幕する。2シーズンぶりの賞金シード返り咲きへ、圏内の賞金ランク65位と約330万円差の賞金76位手嶋多一(53=ミズノ)が24日、プロアマ戦に出場した。

前週ダンロップ・フェニックスで第1日を4アンダーの好結果で終えたのに、スコアの過少申告で失格となった。実は20年大会でも同じミスを犯しており「2、3回見直して、もう絶対大丈夫と思ってですから。膝から崩れ落ちた」。上位進出の可能性もあった位置から、賞金を上積みするチャンスを逃しただけに、ショックは大きい。

約330万円差を埋めるには、今大会で最低でも単独12位(賞金333万円)が必要。その上で周囲の結果次第になる。「気持ち切り替えました。心はもうトム・ワトソン(GC)に行ってます」。シード確保できなかった選手らが来季ツアー出場権をかける最終QT(12月7日開幕)の会場名を口にした。「50代でレギュラーで戦うのは厳しいってことです。今週は1つでも順位を上げて(最終QTに向けて)準備したい」と話した。【加藤裕一】