賞金ランキング2位の古江彩佳(21=富士通)が、辛くも単独首位を守り、逆転賞金女王の条件をクリアした状態で後半戦の残り2日間に臨むことになった。3バーディー、4ボギーの73と1つ落として回り、通算7アンダー、137。6アンダーで2位の堀琴音を1打上回った。2位との差は、スタート時点の3打差から縮まったが、今季最終戦で賞金女王を争うランキング1位の稲見萌寧は、2オーバーの23位で9打リード。古江が賞金女王になるには、古江が優勝して稲見の賞金が単独3位相当(1200万円)以下、または古江が単独2位(賞金1800万円)で稲見が単独14位相当(賞金96万円)以下の場合だけに、現在の順位のままなら、逆転する。

前半は3つ落とし、3位で折り返した。3番パー4で3パットを喫してボギーが先行。5番パー3で、ティーショットがグリーンを外れると、第2打のアプローチが4メートルオーバーし、2パットを要して2つ目のボギー。7番パー4も落とした。それでも後半に入り、10番パー4で第2打を3メートル足らずにつけて最初のバーディー。その後、バーディーとボギーを1つずつ重ね、迎えた18番パー4をバーディー締め。残り136ヤードからの第2打を50センチにピタリとつけて伸ばした。

ホールアウト後は「前半はショットもパットも悪くて、すごく流れが悪かったんですけど、後半に入って、何とか(後半は)アンダーで回れたので、よかったかなと思う」と、納得の表情を見せながら振り返った。今季6勝など、優勝争いを多く経験しているだけに「自分の今日のショット、パットでよく耐えられたなという感じです。4日間あったら、1日ぐらいは落ちる日もあるとは思うので、それがまだ今日でよかったなとは思います」と、冷静に話した。大会最少に並ぶ64で回った第1ラウンドと同様、第3ラウンドからの再加速を見据えていた。