今季の成績上位など30人の狭き門で、アマチュアながら初出場を果たした中島啓太(21=日体大3年)は、5バーディー、4ボギーの69と、1アンダーでホールアウトした。ホールアウト時点で首位の宮里優作と3打差で、8位につけている。

出だしの1番パー4で、残り125ヤードからの第2打を、わずか50センチにつけて幸先よくバーディー発進した。15番パー3では、15メートルのパットを決めてバーディーを奪った。随所で世界アマチュアランキング1位、さらに9月のパナソニック・オープンで、国内男子ツアー史上5人目のアマチュア優勝を果たした実力を発揮した。

ホールアウト後は「すごくホッとした感情と、チャンスを逃してしまった悔いが少しあります」と、もっとスコアを伸ばせたという感触もあっただけに、複雑な胸中を明かした。それでも「この大会をアマチュアでプレーできるのは光栄なことだし、スタートホールはいいバーディーを取れたのでホッとした」と、充実感を口にした。前週のカシオ・ワールドオープンは体調不良もあって出遅れ、たが「今は体調もいい感じ。体もキレが出てきているので、何も悪いところはない」と話し、さらなる上位進出を誓っていた。