2月23日に交通事故で右脚に大けがを負った男子ゴルフのタイガー・ウッズ(45=米国)が8日、来週末行われるPNC選手権に出場することが発表され、事故からわずか10カ月で試合復帰することが明らかになった。

先日バハマで行われた自身が主催するトーナメント「ヒーロー・ワールドチャレンジ」の会場でドライバーを手にフルスイングする動画がSNSで公開されて復帰が期待されていたウッズは、16~19日の日程でフロリダ州オーランドのリッツカールトンGCで行われるPNC選手権に長男チャーリー君(12)とペアを組んで出場する。2人がペアを組んで同大会に出場するのは、昨年に続いて2年連続となる。

「長くてチャレンジングな年でしたが、息子のチャーリーとともにPNC選手権に出場して1年を締めくくれることにとても興奮しています。父親としてプレーすることは、この上なくうれしく、誇りです」とツイッターでコメントし、親子で戦う36ホールを楽しみにしていることを明かした。

11月末に事故後初めてとなる記者会見を行ったウッズは、「脚を切断せずに済んで幸運だった。今こうして生きていているのは上の誰かの助けがあったから」などと語り、「今は時々1ラウンドをまわるくらいまで回復しているが、ツアーレベルでプレーできるのはいつになるか分からない」と話していた。

一方、再びフルタイムでツアーに参戦することはもうないだろうとしながらも、年に数試合出られるようになれたらと復帰への思いも語っていた。

PNC選手権は、メジャーチャンピオンとその子供、孫たちがタッグを組んで争うチーム戦で、20組のペアが出場する。ウッズとチャーリー君ペアは昨年初出場し、7位タイに終わっていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)