来季の米女子ツアー出場権を懸け、2週にわたって行われる最終予選会(Qシリーズ)で、第1週を勝ち抜いた渋野日向子(23=サントリー)が、第2週開幕となる第5ラウンド前日の8日(日本時間9日)、Qシリーズを中継するWOWOWのインタビューに答えた。スコアは第1週から持ち越しで、渋野は6アンダーの24位から第2週をスタート。残る4日間で。現在の74人から45位タイまでに入ればツアーメンバーの資格を得る。上位であるほど出場可能な試合数が増え、来季のほとんどの試合に出場できる目安とされる20位以内を目指すことになる。

渋野は第1、2ラウンドで出遅れた第1週を振り返り「予選を通ってよかったなと思うのと、切り替えて、残り4日、悔いの残らないように頑張りたいなと思っています」と話した。残る4日に向けては「フェアウエーキープも大事ですし、ピンに対して同じ面に乗せられるか。そこでかなり差がついてくると思うので、そこが重要かなと思います」と意気込んだ。高難度の2段グリーンでのパッティング勝負よりも、セカンドショットやアプローチで、いかにピンに近づけられるかをカギに挙げた。

もちろん、ピン位置や風などによっても、ピンに絡むようなショットを、常に打てるわけではないことも理解している。「グリーンが本当に難しいと思うので、パッティング勝負になるかなというのもあります。先週(会場はアラバマ州マグノリア・グローブ)は1、2ヤードぐらいでショットが止まっていたところが多かったですけど、今回は10ヤードぐらい転がるところもあれば、止まるところもあるので、そこのメリハリがかなり重要になってくるんじゃないかなと思います」。世界最高峰の米女子ツアーの出場権が懸かる最終盤だけに、総合力が求められるコース設定に警戒心を強めていた。

インタビューの最後には「(最終予選会が)始まる前は『上位』と言っていたんですけど、今は上位との差があるので、しっかり20位以内に入りたいという目標です。4日間、悔いの残らないように頑張って、夢の舞台に立てるように、頑張りたいと思います」と、力強く話していた。