女子ゴルフでツアー通算6勝の笠りつ子(34=京セラ)が18日、熊本市で行われた同市の子ども食堂プロジェクトに参加した。

今季獲得した年間のバーディー数「426」に応じ、熊本のブランド牛「藤彩牛」426キロを贈呈。さらに優勝したヨネックス・レディースでの副賞、コシヒカリ100キロもフードバンク熊本に寄付した。

自ら肉を焼いたり、児童養護施設の子どもに肉を振る舞ったりと、熊本県出身の笠は、積極的に地元市民と交流した。プロジェクト参加後は「たくさんの子どもたちの笑顔が見られてよかったです。藤彩牛は熊本のブランド牛なので、熊本の人たちに食べてもらえてうれしかったです。たくさんの子どもたちに食べてほしいなと思います」と、声を弾ませた。

今季は1バーディーにつき、肉1キロと決めて臨んだシーズンだった。「今まで(昨季まで)は何も考えず自分だけのゴルフを考えてプレーしていたが、自分が頑張る先に笑顔があると考えると頑張ることができた。より一層、力をもらえた」と振り返った。そんな今季は「5年ぶりに優勝ができたことは本当によかったです」としみじみ。来季に向けて「若い選手もたくさんいる中での戦いとなりますが私らしく元気いっぱい、しっかりトレーニングをして、また1勝、2勝できるように頑張っていければと思います」と、力を込めていた。