男子ゴルフの石川遼(30=CASIO)が、新型コロナウイルスに感染したと29日、マネジメント会社が明らかにした。28日に発熱し、PCR検査を受けた。症状は回復傾向にあり、当面は埼玉県内の自宅で療養する。感染経路は不明で、オミクロン株かどうかのゲノム(全遺伝情報)解析の結果は出ていないという。

石川は新型コロナウイルスに関連し、国内ツアーを管轄する日本ゴルフツアー機構(JGTO)から、今月15日まで1カ月間の出場停止処分を科されていた。10月に米カリフォルニア州で行われた、来季の米下部ツアー出場権をかけた2次予選会から帰国後、写真週刊誌の報道で隔離義務違反が発覚。一般客も利用するゴルフ場で練習し、ゴルフ場関係者を交えて夕食をともにしたことなどがあったという。JGTOの副会長などを辞任していた。

今季の終盤は4試合を欠場した。出場停止期間中の11月24日には、国内男子ツアーのカシオ・ワールドオープン会場の高知県内で会見も行った。「自分の甘さ」「自覚を欠いた」などの言葉を繰り返し、目に涙を浮かべる場面もあった。