昨年の全米女子オープンを制した笹生優花(20=ICTSI)の米ツアー2勝目はお預けとなった。3打差の5位から出て2バーディー、3ボギーの73。通算9アンダー、279の6位で終えた。畑岡奈紗は72で回り、通算2オーバーの18位。ダニエル・カン(米国)が16アンダーで2年ぶりのツアー6勝目を挙げた。

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トップ10のうちアンダーパーはわずかに3人。気温8度とフロリダ州とは思えない寒さの中、笹生もスコアを落とした。前半は、5番パー4で第2打をピン奥70センチにつけてバーディー。さらに7番パー4では約4メートルのバーディーパットを決め、12アンダーまで伸ばした。しかし8番、9番で連続ボギー。後半も12番でボギーとパッティングにも苦しんだ。

「良いところもあって、良くないところもあった日。その中でもいいショットがいくつかあったので、それを取り入れて来週も頑張りたい」と、プレー後はサバサバした表情で話した。

本格的な米ツアー参戦となる今年は、オフにキャロウェイと用具契約を結び、ドライバーなどのクラブやボールを替えて開幕戦に臨んだ。大幅変更で苦戦も予想されたが、ドライバーの飛距離は伸び、ショットではチップインイーグルも記録。「(この試合が)試しではない。使い始めてから結構たっているし、ショットが悪いわけではなく、判断があまり良くなかったので、そういうところをもう少し頑張っていきたい」と手応えも感じている。

初めてのコース、天候の急激な変化など厳しい環境の中で4日間、優勝争いを演じて6位。今年も活躍を期待させる内容で、さっそくトップ10入りした。進化する20歳には貴重な経験となる開幕戦だった。来週は同じフロリダ州で開催の第2戦ゲインブリッジLPGA。「今週よりもいいゴルフができるように頑張りたい」と目標を口にした。