昨年の全米女子オープン覇者、笹生優花(20=ICTSI)が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算7アンダー、137で首位と4打差の3位に浮上した。強風で難しいコンディションの中、着実にスコアを伸ばし開幕戦から6ラウンド連続トップ10以内をキープした。畑岡が6アンダーで5位。米ツアーデビュー戦の古江は3アンダーの26位で予選通過を果たした。

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厳しい状況でもしっかりスコアを伸ばして、笹生が3位に浮上した。時折強い風が吹き、ティーショットも乱れた。それでも、序盤の2番パー4で第2打をピン手前50センチにつけバーディー。4番でボギーも、8番パー5で第3打をピン手前1メートルにつけ2つ目のバーディー。ここぞで見せる絶妙のアプローチでバーディーを奪っていった。

後半の10番でも第3打をピンから1・5メートルにピッタリ寄せてバーディー。8番パー4では5メートルのバーディーパットを沈め、8アンダーまで伸ばした。最終18番では2メートルのパーパットを外したが、首位と4打差の3位で決勝ラウンドに進んだ。

「ティーショットは安定しなかったんですけど、その中でもアプローチが寄ってくれていたので助かったんじゃないかと思います」。笹生は淡々とこの日のプレーを振り返った。強風で上位の多くがスコアメークに苦しむ中、米ツアーでもトップクラスのドライバーの飛距離と強気のパットで攻めるゴルフを貫いた。

これで開幕戦のヒルトングランドバケーションズ・チャンピオンズの第1日から6ラウンド連続トップ10以内をキープ。昨年の全米女子オープンを制し、米ツアー出場権を得てからは、11試合連続予選落ちなし。さらにそのうち6試合でトップ10以内という数字を残している。本場のギャラリーをうならせるゴルフは新顔とは思えない存在感を示している。

ショットが安定しなかった点について「風の読みが結構難しかった。いいショットもあれば、あまり良くないショットもあったので、もう少し練習して直したい」と、インタビュー後は練習場に向かった。課題をきっちり修正して米ツアー2勝目のかかる決勝ラウンドに臨む。