畑岡奈紗(23=アビームコンサルティング)が米ツアー6勝目へ好発進した。パッティングがさえ8バーディー、1ボギーの65で首位に立った。

過去5勝中4勝を挙げる3日間大会で今季初勝利を目指す。古江は70で34位。笹生は77と崩れ、115位と出遅れた。

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強風と速いグリーンで多くの選手が苦しむ中、畑岡が猛チャージで首位に立った。難度の高いインからのスタートで10番パー4でバーディー発進。13番ボギー、14番バーディーと前半の半ばまではもたついたが、17番パー3でティーショットをピン奥50センチにつけバーディー、18番パー5ではピン手前6メートルからロングパットを決めて連続バーディーで波に乗った。

後半はショットもパットもさえ、4番パー4ではカラーからのロングパットがカップイン。2つのパー5はいずれも2オンから楽々バーディーと、4バーディー、ノーボギーで一気に首位に浮上した。

「ショットはいまいちな部分がまだあったんですけど、パッティングで全体的なリズムがつくれたかなと思います」と畑岡は笑顔で振り返った。

開幕戦から本拠地を置くフロリダで18位、20位と思うような結果を残せなかった。大会前に、不調のパッティングをコーチと話し合い修正したといい「ルーティンを大事にして今週やろうと心掛けた。技術的に変えたというより、打つまでの準備を大事にしてやりました」。これまでバラバラだった打つまでの時間を一定に保ち、リズムをつくったことでパッティングの精度が増した。

今大会は過去5勝中4勝を挙げている3日間開催。「3日間大会にはすごくいいイメージがある」と自信を口にした。パッティングの感覚が戻ってきたのも大きい。「まだ修正点がありますが、その中で7アンダーは少し自信になったので、明日以降も頑張りたい」。米ツアー通算6勝目へ、さらに勢いをつけて突き進む。