東京・共立女子第二高2年の上田澪空(みく、16)が1イーグル、7バーディー、1ボギーの大会コースレコードタイの64で回り、通算7アンダー、137で、首位に1打差の3位に浮上した。

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10番パー4で左手前4メートルからのパットを沈めてバーディー発進。18番パー5で第3打を残り30ヤードから直接入れてイーグルを決めた。後半も流れに乗ったまま、3バーディーを決めた。

絶好調の第2ラウンドについて「はっきり言って覚えていないです」と初々しく振り返った。「昨日は4ホールあるパー5で、バーディーが1つしか取れなくて。パー5で(バーディーを)全部取ることを目標に、それだけ意識しました」。結果、パー5だけでイーグルを含め、4つスコアを伸ばした。「スコア的には満足ですが、まだまだミスパット入った時があって。100%満足です、とは言えない感じです」としながらも「85点くらいです」。コースレコードタイの快進撃ながらも、厳しめの自己評価をつけた。

まだプロツアー2戦目。21年日本女子オープンは予選落ちした。「昨日は最初から最後まで緊張しっぱなしで、自分のプレーができなくて悔しくて。難しいと思っていたけど、自分のプレーに集中してできました。良かった」とホッとした表情をのぞかせた。

目標の選手にはメジャーリーガーの大谷翔平を挙げた。「ごみ拾いをしたり、野球だけでなく、他にも気を配れる選手。人間的にも素晴らしい選手になりたいので」と理由を説明した。憧れのプロゴルフ選手には渋野日向子を挙げた。「いつでも笑顔でやっているところと、パワフルなスイングがすごく好き」と明かした。

初優勝への意気込みを聞かれると「…。あーはい。なるようになるんじゃないですか」とドギマギした表情に。決勝ラウンドに向けて「すごい緊張すると思います。目標は予選通過だったので。明日から楽しんで自分のゴルフできたらと思います」と笑顔で活躍を誓った。

◆上田澪空(うえた・みく)2005年(平17)6月30日、札幌市生まれ。9歳の時、体験スクールがきっかけでゴルフを始めた。得意クラブはドライバー。21年全日本女子アマチュアゴルファーズ選手権、東京都高校ゴルフ選手権優勝。趣味は漫画を読むこと。得意科目は現代文。家族は父・啓二郎さん(49)母・利子さん(48)、兄・陽登(はると)さん(20)。162センチ、58キロ。血液型A。