プロゴルファー石川遼の弟、石川航(22=フリー)が、14日開幕の国内男子ツアー・関西オープン(兵庫・よみうりCC)でプロデビューする。

石川は13日、コースで調整。昨年QTによるツアー出場優先順位は255位のため、主催者推薦出場。「もっとショットの精度を磨かないと」と現状の実力を踏まえ、目標はアマチュアで1度だけだった予選通過。来季ツアー出場権獲得を目指すシーズンの戦いが始まる。

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兄遼は、弟航について「(プロ転向は)本人の中での1つの決断。ビックリはしました。結果はわからないけど、生き方の心配はしていません。静かに見守りたいです」と話した。

超有名な兄の後を追い、弟がプロの世界に飛び込む-。「世間的には珍しいでしょうけど、僕の中では普通というか。僕は父がゴルフをしていて、ゴルフをして、弟は僕を見てゴルフを始めた。その関係性は昔からずっと一緒なんで」と説明した。

プライベートで一緒にラウンドした数が最も多いのは弟だ。「僕の物差し」と前置きした上で「フィニッシュが僕と似てるけど、スイングは航の方がいいんです。ずっとジェラシーもあった」。だからと言って、簡単に通用する甘い世界ではない。「2人同時に上(ツアー優勝争い)に来るのは、一生に1度ぐらいじゃないですか」。厳しくも温かい言葉を続けた。