米ツアーから一時帰国し、今季国内初戦の渋野日向子(23=サントリー)は、カットラインに1打及ばず予選落ちした。首位と8打差の67位で出て、2バーディー、3ボギーの73と1つ落とし、通算3オーバー、147で69位。メジャー2勝目を目指す全米女子オープン(6月2日開幕)に照準を合わせ、心機一転の出直しを誓った。西郷真央、山下美夢有、申ジエの3人が7アンダーで首位に立っている。

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出だしからつまずいた。1番パー4で右ラフからの第2打。ピンを狙い過ぎてグリーンをオーバーした。「外しちゃいけないところに外さないゴルフをと心掛けていた中、しょっぱなからやってしまった。切り替えるのに時間がかかった。何回、同じことをやるんだろう」。フェアウエーキープ率は前日より低い28・57%。結果、チャンスにあまりつかなかった。「どうにもできなかった1日でした」。第1ラウンド(R)は10点。第2Rは「マイナス」とさらに下げた。

「今回、つかめたものはあまりない。課題は試合のたびに増える」。渋野は新たな課題を「緊張感のある中でのショットの再現性の低さが、すごく出てしまった。心の準備や体の土台がもっと必要になる」とした。会見を終えると「出直し。出直し。出直し頑張ります!」と明るく誓った。

会見後、ドライビングレンジに直行。予選落ち決定後も、誰もいなくなるまで練習を続けた。“直ドラ”も行い、チェックした。クローズ時間の午後6時。終了作業の球拾いが行われる中、「もう1球!」と“おかわり”。「やれることはやって、準備しきれたという準備ができれば」。全米女子オープンに向けて即始動した。【近藤由美子】