国内男子ツアーの~全英への道~ミズノ・オープンが26日、岡山・JFE瀬戸内海GC(7461ヤード、パー72)で開幕する。

注目の若手の1人、久常涼(19=SBSホールディング)は25日、プロアマ戦に出場。岡山出身のご当地プロとして「岡山開催の唯一のツアー競技。頑張りたい気持ちは強いです」と話した。

同じ岡山とはいえ故郷は県北の津山市、開催コースは最も県西部、互いの距離はかなり遠い。ただジュニア時代から「年に1、2度は回らせていただいたコース。この大会の予選会でも回っていて、縁は感じています」という。

昨季は「下部ツアー3勝→ツアー出場権取得」のルール初適用者となり、終盤7戦に出場して賞金ランク64位で同シードを取得した。「10代V」を目指す今季だが、出場5戦で最高13位、予選落ち2回と不完全燃焼が続く。「昨年は本当に勢いだけ。今年はもっとゴルフを充実させたいと思って、ショートゲームの向上とかに比重を置いて…。それがハマらなくて結果につながってませんね」。目指す方向にブレはない。「バランスは良くなってきていると思います。ここまで得意だったロングゲームに精彩は欠いていたところがあったけど、そのあたりもわかってきました。焦らずにいきたいです」。

海外志向が強い。今秋には欧州ツアー予選会挑戦を見据えており、4月にはスペイン開催の同ツアーに参戦。帰国後即、国内ツアー復帰という強行軍も組んだ。「今大会4位以上」なら、全英オープン出場権が獲得できる。

「セントアンドルーズ、聖地ですね。チャンスをものにできればすごくうれしいし、結果も欲しい。でも、このコースは風も吹くし、ラフも深い。4日間、すごくいいプレーをしないと上位にいけないと思っています」。岡山出身者として、海外に目を向ける者として、頑張りがいのある戦いが始まる。