昨年6月にプロテスト合格の阿部未悠(21=フリー)が、12番パー3でホールインワンを達成し、800万円の高額賞金をゲットした。

ホールインワン賞は最終日だけ、3、8、12、16番の4ホールに800万円掛けられ、達成者全員に800万円が贈られる。

阿部は8番アイアンでピン手前に着弾させた。ボールは転がっていき、カップに吸い込まれた。ホールインワンだと分かると、両手を高々と上げて喜んだ。

「10番でいい流れが途切れかけていたので、ホールインワン賞がかかっているとか関係なく、狙おうと攻める気持ちで打った」と振り返った。

決まった瞬間について「分かりませんでした」とし「動画があればください」。早く見たいといった様子だった。少し感情を抑えた感じの喜び方にも見えた。「結構うれしかったですが、まだ12番だったし、次が心配だった」と照れ笑いした。

ホールインワン達成は試合では初めて。昨年プロテストの練習ラウンドで1度達成したことがあるという。「キャディーさんやコーチと取れたらいいねとは話していましたが、まさか取れるとは」と驚いた表情を見せた。

賞金800万円の使い道については「相談して決めますが、移動の車が壊れそう。それに充てるかも」と現状でのプランを明かした。「母が運転してくれるのですが、(走行距離が)15万キロ超えていて、北海道使用なのか暑さに弱くて危ういので。たまに電気系統も怪しい」と明かした。

一時首位に2打差まで迫るも、16番パー3でボギー、17番パー4でダブルボギーとスコアを落とした。「いい流れでいければ優勝もと思っていましたが、17番で消えたかなと。でも、少し上位をのぞけたかな。上位争いできたのがうれしかったです」と話した。

北海道出身。優勝した小祝さくらにあこがれ、同じゴルフスクールに入った。一時期コーチも同じで、小祝の妹分にあたる。「さくらさんに小さいころか追い付きたいと思っていた。少しでも近づけたかな」と手応えを口にした。【近藤由美子】