単独首位で出た小祝さくら(24=ニトリ)が逃げ切りで今季初勝利を飾った。2バーディー、1ボギーの71で回り、通算17アンダー、271。昨年8月CATレディース以来、約9カ月ぶりとなる通算7勝目を挙げた。

スコアの伸ばし合いの中、12番まで1バーディー、1ボギーのイーブンパーと我慢のゴルフが続いた。一時、2打差の2位で出たサイ・ペイインに並ばれた。13番パー4でピン左からの約5メートルのパットを決めてバーディー。再び単独首位に返り咲いた。最終18番パー5までサイ・ペイイン(31=台湾)が1打差の2位。18番は小祝はパー、サイはボギー。最終的には2打差をつけての逃げ切りVとなった。

小祝は「最後決めて上がりたかったが、外してしまって、ギャラリーの皆さんの期待に応えられませんでしたが、それでも優勝できてうれしいです」と笑顔を見せた。

この日のプレーを「前半はなかなかショットもパットもうまくいかず、厳しい1日なるのかなと。耐えてという感じのゴルフになりました」と振り返った。大勢のギャラリーに「アップダウンがすごいコースなんですけど、たくさんついてくれて、声援が力になりました」と感謝した。

小祝は今大会の目標に「毎日4アンダー」を挙げており、最終日の目標スコアを「5アンダーです」とした。さらに「あとは他の選手次第。5アンダー出して優勝できなかったら、しょうがないかな。自分のゴルフをしっかりしていきたい」と意気込んでいた。この日の目標スコアは達成できず、後続も迫る中、しっかり逃げ切り勝ちした。

6月2日開幕の今季海外メジャー2戦目、全米女子オープンに出場する日本勢は15人。前週に試合出場する国内組は小祝だけ。「今季初優勝でうれしいし、全米女子オープンに行くので、これをきっかけに頑張りたいです」と意気込んだ。最終日翌日に渡米する強行軍も、今季初Vで弾みをつけて全米女子オープンに挑む。

サイと菅沼菜々が首位に2打差の15アンダーで2位。ツアールーキーの桑木志帆が3打差の14アンダーで4位。前年覇者の大里桃子は13アンダーで5位。昨季賞金女王の稲見萌寧は8アンダーで21位だった。