国内女子ゴルフツアーで通算4勝の西村優菜(21=スターツ)は、約1年半ぶり2度目の出場となるメジャーを、万全の状態で迎えるつもりだ。

米女子ゴルフツアーの今季メジャー第2戦、全米女子オープン(6月2日開幕)に向けて、30日(日本時間31日)、会場となる米ノースカロライナ州サザンパインズのパインニードルズ・ロッジ&GCで練習。変則的なレイアウトのコースとあって、この日は1番から8番までの8ホールを回った。その後はアプローチやパッティングを練習。アプローチは7番アイアンを用いるシチュエーションなども試した。

ノースカロライナ州には27日に到着したというが「着いた最初の日は5時間ぐらい眠れなかった」と、翌28日まで時差ぼけに苦しんだ。それでも29日にはすっかり元通りとなり、その日は18ホールを歩いて回った。この日、コースで球を打つのは初めてだった。「本当に難しいコース」と警戒心を緩めることはないが、会場で練習を重ね「すごく楽しみ」と、心身の充実ぶりを漂わせた。

メジャー初出場は、コロナ禍で日程がずれて12月に行われた、一昨年の今大会だった。その時は予選落ちに終わっていただけに、今年は「まずは予選通過が目標です。通ることができたら、どんどんスコアを伸ばしていって、欲を言えばトップ10を目指したい」と、雪辱を期している。

さらに今年は「できる限りメジャーに出たい」と明かした。今大会終了後、中2週で行われる全米女子プロ選手権は、今年のメジャー第1戦として行われたシェブロン選手権に続き、現時点でも出場権を持っておらず、出場は厳しい状況。それでも「エビアン(選手権=7月21日開幕、フランス)と全英女子オープン(8月4日開幕、英国)には出たいです」と明言。現在は日本勢7番手の44位という世界ランキングを上げて出場権を獲得し、積極的にメジャーに挑戦したい意向を打ち明けていた。