今季から大阪学院大4年の学生プロとして戦う平田憲聖(21)が5バーディー、ボギーなしの66で回り、首位に1打差の2位につけた。

2番パー5で2メートルのパットを沈めてバーディー発進。その後も順調にバーディーを重ねた。

今季は出場6戦で予選通過2回、最高位は11位。第1ラウンドを終えて「まさかこの順位で終えられると思わなかったので、びっくりしています」。さらに「宍戸は後半が難しい。アンダーで回ろうと思っていたので、スコアを伸ばせてうれしかった。伸ばし合いより、耐える方が自分のゴルフ。それを徹底した」と振り返った。

昨年8月の日本学生優勝で出場資格を得たサードQTを突破し、プロ転向。同12月最終QTで日本人最上位2位に入り、今季ツアー前半戦出場権を獲得した。

石川遼の人柄や姿勢を尊敬している。10歳の時、石川が小学生とプレーできる権利が抽選で当たり、一緒に回った。「気さくに話し掛けてくださり、すごくやさしかった。ツアーでお会いしても、笑顔であいさつを返してくださった。将来はファンを大事にする選手になりたいです」。

大学OBに前年覇者の木下稜介がいる。前年大会の最終日終盤をテレビで見ていたという。「大学出身のプロが優勝するのはうれしいです」。今季は関西オープンで一緒に回り、気さくに話し掛けられたという。

プロとして今季からツアーに本格参戦。「移動やホテル生活がまだ慣れません」。スタミナ源は焼き肉。ご飯大盛り2杯とともにたくさん食べる。大会前日も焼き肉を食べた。「ロースが好き。無限に食べられます」と初々しく明かした。

PGAツアーはほとんど見ている。あこがれはタイガー・ウッズ。「ウッズはかっこいいなと思って、ずっと見ています」。今大会で優勝すれば、海外での試合出場権も得られる。「直近で海外とは特に思っていませんが、立てるようなチャンスがあれば。立ちたいと思っています」。

同じ00年度生まれの選手がゴルフ界で活躍している。世界アマチュアランク1位の中島啓太も今大会に出場。女子では古江彩佳や西村優菜らが活躍し、プラチナ(ミレニアム)世代として注目を集めている。「特に意識していない」と前置きした上で「すごいなと思って見ていますし、中島選手は世界一のアマチュア。同じ試合に出ていたら、負けていられないと少しは思います」とした。

第2ラウンドに向けて「明日は天候が心配ですが、さらに伸ばせるようにプレーしたい」と意気込んだ。