日本女子プロゴルフ協会の最年少プロ桜井心那(ここな、18=フリー)が通算9アンダー、135の首位タイに浮上した。

首位と4打差8位から出て6バーディー、1ボギーの67。2004年(平16)2月13日、長崎県生まれで、昨年11月のプロテストに合格。プロ初優勝に手をかけた。

「ドライバーが良くて、いい位置からグリーンを狙えて、毎回バーディーパットを打てている感じです」。ショットがさえ、バーディー6個中5個は1.5~3メートルのチャンスを作ってものにした。

プロ1年目の今季はツアー出場がほけんの窓口レディースだけで予選落ちしたものの、ステップ・アップは5戦全部で予選通過、3位が2回。「最年少プロ」は「先輩ばっかりなんで、ビクビクしてます」と苦笑いするが、自分のペースはつかみつつある。

今春に長崎日大高を卒業した。運転免許を取る暇がなく、母伊津子さんと一緒に転戦する。大会、練習、トレーニングをこなし「毎晩9時就寝」を目標にして、鍛えながら疲れをとる。九州は宮崎、熊本、福岡などが多くの強豪プロを輩出してきたが、長崎は少ない。桜井の合格は98年の河野かおり以来23年ぶり7人目だった。弱冠18歳にして、郷土の期待を背負って最終日に臨む。【加藤裕一】