昨年のアジア・パシフィックアマ優勝者、橋本美月(19=東北福祉大2年)がイーグル奪取で通算4アンダー、首位と4打差4位の優勝戦線に踏みとどまった。

2バーディー、3ボギーとスコアを落として迎えた15番パー5(475ヤード)で、左ラフから残り219ヤードを5番ウッドでピン左3・5メートルに2オン。絶好のチャンスをものにし、17番もバーディーと70にまとめた。

「今日は内容はそんなに良くないけど、3日間で1番スコアが出てくれた」。終盤のチャージにホッと一息ついた。

昨年11月のアジア・パシフィックアマを制し、4月のオーガスタナショナル女子アマに出場。実績十分のナショナルチーム・メンバーだが、調子はいまひとつだ。12、14番で1メートル前後のパーパットを外した。

「宮里藍さんに指摘されたことが…。以前にも言われたんですけど」

2年前に宮里さんのジュニアイベントに出席し、前週のサントリー・レディースでも宮里さんとトークイベントで話す機会があった。

ショートパットなどの前「外すイメージ」が先行する悩みを明かすと「向上意識が高すぎる。完璧主義過ぎるんじゃない?」と助言された。「きょうも“こうなったらどうしよう”とか思って…」とこぼした。

それでも、優勝争いにいる。昨年は予選落ちで惨敗だった国内アマチュア最大のタイトルを取りたい。「勝ちたい気持ちはもちろんですが、18ホール、自分のやることをしっかりやります」。前向きに気持ちを切り替えた。