松山英樹(30=LEXUS)は首位に6打差と広がったが、17位と順位を上げた。

首位に5打差の24位で出て、バーディーなし、2ボギーの72と2つ落として回り、通算2オーバー、212。難しいコース設定の上、朝から強い風が吹き、厳しいコンディションで多くの選手がスコアを落とす中、大きく崩れなかったが「まぁ、厳しかったですね」と振り返った。

2番パー3でグリーン奥からのアプローチはカップをかすめてパー。4番パー4でフェアウエーから打った第2打は納得いかなかったのか、いらだった表情をのぞかせた。

5番パー4はティーショットをグリーン左前のラフへ。第2打はピンに当たって跳ね返って左のバンカーへ。ピンに当たらなければ、奥の難しいバンカーに入った可能性もあったが、大勢のギャラリーからは「オー」と嘆く声が漏れた。

1・5メートルまで寄せたが、パーパットが入らずボギー。直後の6番パー3も逆風でティーショットはグリーンからこぼれ、第2打を2メートルにつけたがフックラインのパーパットは入らず、連続ボギーとした。7番パー4で7メートル、9番パー4も6メートルにつけたが、いずれもバーディーパットは決められなかった。

後半に入り、最初の10番パー4でティーショットは右ラフへ。9メートルを沈めてナイスパーセーブ。勢いに乗るかと思われたが、11番パー3で5メートル、13番パー4で3メートル、15番パー4で3・5メートル、16番パー3で6メートルにつけたが、いずれも決めることはできなかった。

パットについて「まあ悪くはないですけどね。入らなかったというだけで。それでも、10番みたいなパットが入っていますし、別にそれだけじゃないと思います」とした。ロングホールでスコアを伸ばせなかったことには「別に何とも思っていないですけど」と淡々と答えた。

各選手が気まぐれな風に悩まされた1日だったが、ショットやパットへの影響を聞かれると「まぁ影響があるから、スコアが出ていないんじゃないですか」とうなずいた。

多くの選手がスコアを落とした中で順位を上げた。「もったいない2オーバーだと思いますし、耐えたなというのもありますけど、1つはバーディーが欲しかった」と、チャンスもあっただけに悔しさをのぞかせた。最終日に向けて「頑張ります」と意気込んだ。