前々週の男子下部ツアーで史上5人目のアマチュア優勝を飾った蝉川泰果(たいが、21=東北福祉大4年)が5バーディー、1ボギーの68を出し、最終日を前に4打差3位につけた。

前半6番まで1バーディー、1ボギーとスコアが停滞していたが、7番パー5のバーディーをきっかけにインは33。「ショットがしっくり来なくて、7番で持ち球と違うドローを打ってみたら、その後良くなってきました」。修正能力の高さを見せ、スコアをまとめた。

6月17日終了のABEMAツアーのジャパンクリエイト・チャレンジは2打差4位から8アンダー、63を出して逆転した。「バーディー合戦で、土壇場の伸ばし合いで、勝ち切れたことが自信になりました」。4月のツアー競技・関西オープンは4打差3位で迎えた最終日に77と崩れて17位に沈んだが、そのトラウマを払拭(ふっしょく)した。

アマチュアの世界ランクは14位。日本勢では今大会不出場の1位中島啓太に次ぐランクにつける。「この大会に出ている選手ではトップだし、意地を見せたいという思いはありました」と1日を振り返る。今年のQT挑戦→プロ転向を決めている。「最後の日本アマですから」。4打差逆転で国内アマチュアのNo.1タイトル奪取に挑む。