今季出場17戦で11度予選落ち、最高成績は21位と苦しんでいる小野祐夢(ひろむ、24=ニチコン)が、7バーディー、2ボギーと5つ伸ばして回り、5アンダーでホールアウトした。午前スタート組の全選手が、第1ラウンドの競技を終えた時点で、首位の李知姫(韓国)と2打差の4位につけている。

アウトコースから出て、前半で2つ伸ばして折り返すと、後半は3バーディー、ボギーなしと3つ伸ばした。12番パー4で8メートルのパットを沈めると、13番パー5は第3打を3メートルにつけて連続バーディー。さらに15番パー4はピンまで8ヤード、グリーン奥のラフから放った第3打のアプローチが、直接入ってチップインバーディーを奪った。67は今季ベストで「ドライバーのスイングを調整して、結果が出たのでうれしい」と、ドライバーショットのテークバックを、時間をかける形で修正に前週から取り組み、早速成果が出たことを喜んだ。

グリーン上でも、パッティング指導に定評のある橋本真和コーチに、2週間前に指導を受けて以来、調子が上向いてきた。パッティングでも打ち急ぎの悪癖を修正するため、メトロノームのようなリズムで「ヒューン、ヒューン」という、一定のリズムの音と光を伴う動画を日常的に見て「切り返してから速くなっていたのを直した」と、体に覚えさせてきた。

33・9度の暑さも「夏は好きですね。暑いですけど、月曜日から(会場で練習を)やっていて慣れてきた」と、笑顔で振り返った。

次戦のニッポンハム・レディース終了時点でリランキングが実施され、それまでの今季の成績次第で、後半戦にどれだけ出場できるかが決まってくる。昨季の下部ステップアップ・ツアーの賞金ランキング2位の資格で、今季前半戦はレギュラーツアーに出場。現在は来季のシード権などを争うメルセデス・ポイントの、暫定リランキングで50位。後半戦も大部分の試合に出場できる40位程度までには、今週と来週の少なくとも1試合で、予選を通過し、極力上位に入りたいところ。小野も「リランキングが来週までで、今まであまり良くない。今週、来週と(メルセデス・ポイントが高い)4日間大会なので、しっかりと、いい位置で通って、上位を目指したい」と、力を込めていた。