北海道開催大会初優勝を狙うご当地プロの小祝さくら(24=ニトリ)が通算5アンダーで予選通過を確実にした。V戦線で決勝ラウンドに挑む。

「今日は伸ばしたかったんですが、なかなかうまくいかない1日でした」。霧雨が続いた午前組でプレーし、2バーディー、1ボギーの71とスコアを1つ伸ばしたラウンドを振り返った。

ツアーで全国を転戦する利便性を考え、現在は千葉に拠点を置く。北広島市の実家から通う大会は今季初だが「ホテルはすごくいい。荷物が身の回りにあるので。実家だと荷物を階段を上って取りに行かなきゃいけなかったり…」と、少し面倒くさそうに笑う。

しかし、実家ならではの喜びはある。シベリアンハスキーの雑種で7歳のオス「ファイビー」がいる。母ひとみさんが「拾ってきた野良猫」(小祝)のオス「さつき」もいて、こちらは何と20歳になる。

「動物が好きです。ツアーでもペットショップに行きたいな、とよく思うし」。今年4月、宮崎開催のアクサレディースの時は現地の猫カフェで楽しんだ。ホテル暮らしと実家のどちらがいいか? 「う~ん、家ですね」と身支度の便利さも、癒やしにかなわない。

プロ転向後、北海道の大会は出場11戦で最高が20年ニトリ・レディースの2位。ご当地優勝はやはり、道産子プロの目標だ。「知り合いの方とかがいっぱい来てくれて、それがすごく久しぶりで。やっぱり期待にこたえられるよう頑張ろうと思いますね」。残り2日。ファイビーとさつきにパワーをもらい、優勝を目指していく。