首位から出た菊地絵理香(34)が、ツアー通算5勝目、今季初優勝を飾った。

4バーディー、1ボギーの69と3つ伸ばして回り、通算20アンダー、268。19アンダーの三ケ島かなを1打差振り切った。

5勝は全て最終日に首位から出て挙げたもの。得意の逃げ切り優勝となった。北海道苫小牧市出身で、5勝目にして初の地元大会での優勝となった。

4番パー5で、第3打を1・5メートルにつけてバーディーを先行させた。直後の5番パー4も、第2打を50センチにピタリとつけて連続バーディーとした。後半に入っても11番パー3で伸ばし、13番パー4でティーショットを大きく右に曲げて3日ぶりのボギーとしたが、直後の14番パー5でバウンスバック。6メートルのパットを沈めた。

2位となった2戦前の資生堂レディースで、生涯獲得賞金が史上23人目の6億円を突破していた。6億円を突破した中では、同賞金が歴代18位の笠りつ子の6勝に次ぐ優勝回数の少なさ。他の21人は全て通算2ケタ優勝を果たしているだけに、例年、コンスタントに活躍する菊地のプレースタイルを象徴している。

表彰式では目に涙をため、声を詰まらせながらスピーチした。「朝から緊張していた。同郷の(小祝)さくらちゃんも三ケ島さんも、ショットもパットも、すごくうまい選手なので、22アンダーまで伸ばさないと優勝は難しいと思っていた。だから優勝できたことが信じられない。北海道の皆さんが応援してくれて幸せだった。地元優勝を意識していなかったけど(大勢の応援などで)逆にさせられてしまっていたような中で、優勝できて、すごくうれしく思っています」と話すと、ギャラリーから大きな拍手と声援を受けた。

同じく北海道出身で、地元大会での初優勝を目指した小祝さくらは18アンダーで3位だった。