日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のトーナメント事業部は25日、6月23日、アース・モンダミン・カップ競技中の大西葵(28=YKK AP)と帯同キャディー大江順一氏とのトラブルについて、両者に注意の処分を行う決定をしたと発表した。

2人は、同大会第1日の17番パー4の第2打が右サイドの赤くいエリアに入り、その処理を巡って口論。大江キャディーはキャディーバッグを放置し、そのバッグを運んだ同伴プレーヤーの帯同キャディーに対しても大声を出すなどし、18番で大西がティーショットを打った後に交代した。

トラブル後、同事業部が両者に事情聴取し、事実確認をして処分を決めた。当該選手やキャディーから同伴競技者やその帯同キャディーに対し謝罪があったかなどは明かされなかった。大江キャディーは他の競技者の帯同キャディーに対し、大声を出したり、舌打ちをしたりするなど、配慮を欠いた言動があったと事実認定された。大西に対する注意は、トーナメント罰則規定の中に、帯同キャディーに対する一切の責任は選手にあるという項目が適用された。

協会としては、今後ツアー出場選手や帯同キャディー向けの講習会を実施し、再発防止に務めるとした。また、トラブル後自主的に出場を自粛している大江キャディーについては、今回の処分をもって、ツアーに出場できるという。