【エビアン(フランス)=近藤由美子】今季国内メルセデスランク1位の西郷真央(20=島津製作所)が、次戦となる今季米メジャー最終戦の全英女子オープン(8月4日開幕)に弾みをつけた。メジャー第4戦のエビアン選手権最終日では、9打差の15位から9バーディー、2ボギーのベストスコア64で回り、通算15アンダー、269。優勝したブルック・ヘンダーソン(カナダ)に2打差の3位に食い込んだ。

米メジャー3戦目で自己最高位。「まだ粗削り。もっと上を目指せる」と前を見据えた。師匠からの金言がいきた。渡仏前に師匠の尾崎将司を訪ねた。「『今のうちにたくさん経験しておけ。全力でやってこい』と言われました。言われたことはできたかな」と笑顔を見せた。

第2Rはホール移動で乗ったカートが関係者の送迎車に衝突。放り出されたキャディーが腰や足を打った。「2日間無理してかついでもらった。キャディーさんのためにも自分が頑張らないといけないと思った」。奮起の一因にもなった。

メジャーでつかんだ自信は大きなプラスになる。次戦の全英女子は初めてのリンクスコースだ。「自分をアジャスト(適応)させていきたい」と意気込んだ。