17位で決勝ラウンドに進んだ畑岡奈紗(23=アビームコンサルティング)は、イーグル奪取の勢いをいかせずに、イーブンプレーでスコアを伸ばせなかった。通算2アンダーの19位で最終日へ。

2、3番とバーディーチャンスを逃す展開。「最初の3ホールで伸ばしたかった」という狙いを外した悪い流れを止めたのが5番だった。

515ヤードのパー5の第1打を思い切って打ち切り、フェアウエーに運ぶ。「決勝ラウンドはもっと攻めのゴルフがしたい」との誓いを体現して距離を稼ぐと、アイアンを握った第2打は、右から左に傾斜するグリーンを利用して、アルバトロスも期待させるラインにボールを転がした。「ランディングエリアは狭かったですけど、まさかあそこまで近くに寄っているとは。良かったです」。自然に白い歯がこぼれる会心の1打で、難なくイーグルを奪った。

ただ、以降は調子が上がらないパッティングに苦しんだ。9番でバンカーにつかまりボギー、15番でも1つスコアを落とし、終わってみればパープレーとなった。

「まだ決め切れてないところの方が多いですが、しぶとくパーセーブなり、拾えているところもあると思います。上と差が離れてしまいましたが、しっかり明日も自分のプレーをして、上位で終われるようにしたい」。悲願のメジャー制覇は遠のいたが、あきらめずに最後まで戦い抜く。