【英ガレーン7日=近藤由美子】単独首位で出たアシュリー・ブハイ(33=南アフリカ)が田仁智(27=韓国)とのプレーオフを4ホール目で制し、メジャー大会で米ツアー初優勝を飾った。正規18ホールのスコアは通算10アンダー、274。

3年前、渋野日向子の優勝を、我がことのように喜んだのがブハイだった。一緒に回った、当時20歳の渋野のウイニングパットが決まると、両手をあげて万歳。「恐れを知らないアグレッシブなパットは素晴らしかった」と10歳下のニューヒロインを祝福した。当時、そのスポーツマンシップは話題になったが、3年後、今度は立場が逆になった。

優勝が決まった後、18番ホールで、プレーオフを見守った1打差3位の渋野から祝福のハグをされた。「何年も何年もここで頑張ってきました。今、自分自身を誇りに思う。言葉が出ません、人生が変わります」としみじみ言った。

6歳でゴルフを始めた。才能あふれるプレーで、天才を騒がれ、14歳のとき、2004年の南アフリカオープンを制覇。翌年プロに転向していた。だが、そこから米ツアー優勝&メジャー制覇までの道のりは遠かった。

3年前の全英女子は4打差5位で渋野に優勝を譲った。この日も15番でトリプルボギーをたたく。渋野ら後続に迫られた。通算10アンダーで並んだ田とのプレーオフも4ホールに及んだ。それでも33歳になった、かつての天才少女は最後まで冷静にプレーした。「最後まで戦い抜いた自分を誇りに思う」と胸を張った。

【全英女子】最終日スコア>>