国内男子ツアーを統括する、日本ゴルフツアー機構(JGTO)は8日、都内で会見し、今季ツアーとして新たに、10月27~30日に茨城・PGM石岡GCで、平和PGM選手権を行うことを発表した。同週は空き週予定だったが、パシフィックゴルフマネージメントの田中耕太郎社長は「絶好のゴルフシーズン。昨今のゴルフブームを一過性にしないためにも、プロの盛り上がりが大事」と、シーズン中盤戦で、異例の日程追加に協力した格好だ。

賞金王争いが佳境のシーズン終盤に、空き週をつくらず、ツアーの盛り上がりを期待するJGTOの青木功会長も「HEIWAさん、PGMさんの男子ツアーに対する思い入れ、心意気に感謝しかありません」と感謝した。平和PGM選手権は13~19年の7年間、男子ツアーを開催していたが、コロナ禍の昨年までの2年間は開催していなかった。

会場のPGM石岡GCでのツアー開催は、4月のISPSハンダ欧州・日本トーナメントに続き、今季2度目となる。99年のJGTO発足以降、1年間に同じコースで2度以上、ツアーを行うのは初めて。追加日程の発表時期とともに異例だが、田中社長は「急な決定。開催までに3カ月を切っているので時間がない。運営面を速やかに準備でき、本社のある関東圏でサポート体制を取りやすい。4月に開催した実績があるので、コースセッティングなどの対応がスムーズに決められる」と、開催コース決定の理由を説明した。

4月にPGM石岡GCで開催された、ISPSハンダ欧州・日本トーナメントでは、23歳の桂川有人がツアー初優勝を飾った。桂川はその後のメジャー、全英オープンでは日本人最上位に入った。それだけに青木会長は「桂川選手はもちろんのこと、他の若手選手の活躍にも期待したい」と話した。