国内女子ゴルフツアーのNEC軽井沢72に、ホステスプロとして臨む安田祐香(21=NEC)が、ツアー初出場となるアマチュアで3学年上の姉・美祐(みゆう、24)にエールを送りつつ、自身は優勝争いを目標に掲げた。

開幕前日の11日、会場の長野・軽井沢72GCで行われたプロアマ戦に参加。その後の会見では、前日10日には一緒に練習していたと説明し「一緒に出られるなんてことは、もうないかもしれないので頑張りたい。私は優勝争いを、お姉ちゃんは初めてのプロの試合なので緊張すると思うけど楽しんでほしい」と話した。

姉妹で同じ大会に出場するのは「アマチュアの時以来。中学の時? 高校の時? うーん…」と、あまり記憶には残っていない様子だ。普段は「みゆう」と名前で呼ぶなど友だちのように仲が良く、ツアーではキャディーとしてバッグを担いでもらうことも多い。今回は、頼りになるパートナーとしてではなく、同じ競技者としてコースに向かう。

2週間前の楽天スーパー・レディースは、2位で決勝ラウンドに進出しながら「熱中症」との診断を受け、第3ラウンド開始前に棄権した。今大会はそれ以来の試合で、短期間に1・5~2キロも体重が落ちたという。「自分では振っているつもりでも、あまり振れていなかった」と、スイングに違和感は残る。加えて隣にいれば精神的にも落ち着く姉がいないことになるが「万全な状態で試合に入ることができているわけではないので、自分ができる限りのことを、無理しないで丁寧にできたら」と、ホステスプロだからといって変な気負いはない。肩の力が抜けた安田が、姉との久しぶりの同一大会出場を心待ちにしている様子だ。