女子ゴルフの勝みなみ(24=明治安田生命)が、時差ぼけ、ロストバゲージ未遂など、ドタバタの末にNEC軽井沢72に強行日程で臨む。

開幕前日の11日、会場の長野・軽井沢72GCで行われたプロアマ戦に参加。その後の会見で、予選落ちに終わったメジャーのAIG全英女子オープンから帰国後、この日までの慌ただしい様子を明かした。

今大会開幕3日前の9日朝に帰国し、会場入りした10日に9ホール、この日は18ホールを回った。それだけでも忙しいが、帰国に際して、飛行機に預けていた荷物4つが全て乗っていた便には積まれていなかった。自身のスーツケース2つと渡英に同行した母のスーツケース1つ、残る1つはクラブ一式が入ったキャディーバッグだった。このうち3つは1日遅れで届いたといい、スーツケース2つは今大会の宿泊先に、クラブは会場のゴルフ場に送ってもらい、この日のプロアマ戦は本来のクラブで回ることができて事なきを得たという。

気になる、いまだ見つかっていないスーツケースの1つは「母のものです。母は『着る服がない』って言っていました」と、とりあえず勝がツアーで戦う上では、大きな問題はない様子だ。

2週間前の楽天スーパー・レディースは、4日間ボギーなしで今季初優勝を飾った。それだけに、AIG全英女子オープンの予選は「悔しいですね。これまでに行った海外の試合よりも調子は良かったので」と、思うようなプレーができなかったことに唇をかんだ。

特に「あそこまで強いのは経験したことがなかった」と、強風に苦しめられた。だが第2ラウンドの残り5ホールから「思い切り打とう」と、吹っ切れた途端、風を切り裂いて好ショットを連発した。「最後の5ホールですごくいいプレーができた。感覚を取り戻してきた。またノーボギーで回るのは簡単ではないけど、バーディーを狙っていきたい」と、意気込んでいる。

さらに、米ツアー挑戦を以前から目標に掲げているだけに「向こうに行かないと経験できないことがある。向こうに行ってチャレンジしたい」と、米ツアーへの思いも強くしていた。

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