初出場の馬場咲希(17=日本ウェルネス高2年)が、21歳のモネ・チャン(カナダ)に11アンド9の大差で勝利し、1985年の服部道子以来37年ぶり2人目の日本勢優勝を果たした。

11アンド9という大差は、122回を誇る歴史の中で1961年の14アンド13、1928年の13アンド12に次ぐ圧勝だった。175・3センチの長身から繰り出す伸びやかなショットと、チップインバーディーが飛び出すなど正確なグリーン周りのプレーで歴史的偉業を手にした。

優勝トロフィーを手にした馬場は満面の笑み。リポーターから勝因を問われると「キャディーさんとの意見も合ったり、自分のパターが入ってくれたので、すごくうれしかった」と言葉をかみしめた。

ラウンド中にどんなことを考えながらプレーしていたか問われると「勝つ、勝つ、勝つと考えていました。いつも通りの自分のプレーできるよう、勝ちたいと思ってプレーしていました」と振り返った。

そして服部道子さん以来となる日本人2人目の優勝については「37年ぶりと聞いていて、服部道子さんに続いて名前を残すことができてうれしいです」。初々しい笑顔が、さんさんと降り注ぎ陽光に照らされ、ひときわ輝いた。