全米女子アマチュア選手権で日本人として37年ぶりの優勝を飾った馬場咲希(17=日本ウェルネス高2年)が16日、凱旋(がいせん)帰国した。

注目のニューヒロインについて、日本ゴルフ協会(JGA)が特別承認者の枠で日本女子オープン選手権(9月29日開幕、千葉・紫CCすみれ)への出場を検討していることが分かった。

服部道子以来、日本人2人目の全米女子アマ制覇。一気に注目度が高まった馬場。国内ツアーでも、主催者推薦での出場要請が殺到することが予想される。そんな中、国内最高峰の日本女子オープン出場の可能性が出てきた。馬場は当初、今月29、30日に開催される最終予選に出る予定を組んでいた。

しかし、全米女子アマ優勝で状況は一変。8月下旬から9月上旬にかけてフランスで行われる世界アマチーム選手権の日本代表メンバーに抜てきされた。これで、日本女子オープン最終予選への出場は厳しくなり、協会も動き出した。過去に09年に全米女子アマを制したダニエル・カン(米国)が、翌10年の日本女子オープンに特別承認者として出場。堀奈津佳とのプレーオフの末、ローアマに輝いた例もある。

国内凱旋(がいせん)試合は住友生命レディース・東海クラシック(9月16日開幕、新南愛知)が有力視される。正式決定は時間の問題という状況だ。アマの年間推薦出場回数は8試合で、馬場はすでに2試合に出場済み。残された出場可能な試合は6。その枠を巡り、トーナメント同士の“争奪戦”も予想される。

関係者は「飛距離や将来性などもともと評価が高く、推薦の声がかかることが多かった。全米女子アマの優勝で価値はより高くなり、大会のメリットも大きいことから争奪戦になる。オファーはすごいことになっている。今回の優勝で大きく人生が変わる」と話している。